ヤミ金被害一斉告発－香川など１２都府県

全国ヤミ金融対策会議（代表幹事・宇都宮健児弁護士）は十三日、高金利で金を貸し付けるヤミ金融業者と、親族らを装って金をだまし取る振り込め詐欺の約八百八十件分の被害について、出資法違反や詐欺などの容疑で警視庁に告発状を提出した。

　来週にかけて、全国の県警にも一斉に告発状を提出する。香川など十二都府県で被害件数は約五千件に上る見込み。

　約五千件のうち、振り込め詐欺の被害は二十五件で、犯行に使用された口座番号などを基に容疑者不詳のまま告発する。ヤミ金融業者の高金利に関する告発が約三千六百七十件と最多。このほか、悪質な取り立てなども対象としている。

　一斉告発は二〇〇二年以降、八回目。宇都宮弁護士は、十三日に成立した貸金業規制の改正法について「金利引き下げは評価できるが、法改正だけで解決できるとは思わない。さらに積極的に告発を行っていく」と話した。

『四国新聞社より』

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